
先日『中学生・特に女の子のスポーツ離れが多いんです』と伺いました。確かにクラブ活動や社会体育活動に参加している子は減少傾向です。なぜなのでしょう?
女の子にスポーツを始めた動機を聞くと『友達や先輩に誘われた』『親がやっていた』『良いコーチに教えてほしい』『TVを観てしたくなった』などがあがりました。また、やってみたいスポーツは『テニス』『ダンス』等の人気が上昇している様子です。逆に途中で辞めた理由は『友達や先輩・指導者との関係が悪くなった』『活動が楽しくない』がほとんどで、中には『格好悪い』という理由もありました。
集団で活動し、他人と比べられることにストレスを感じることが多い子どもたちにとって、集団性を求められるクラブ活動は社会性を身につける絶好の環境です。そんな場により多く参加してもらいスポーツ離れを食い止める為には、われわれ大人が彼らの『趣向の変化』を理解し活動プログラムを見直す必要があります。
今の子どもたちが気持よくスポーツ活動を続ける為には「全ての参加者が楽しめる雰囲気」「格好の良さ」「個別の目標設定(ヒトと競うことより個人の楽しさの追求)」等が必要です。従来の活動での良い部分を残しつつ、指導者やクラブマネージャーの新しいアイデアと少しの工夫、スキルアップが必要です。
女の子の健康増進は少子化問題にも関わる大切な社会問題です。私もまだまだ勉強不足で、もっと工夫と努力が必要です。今回は我を振り返る素晴らしいお話をいただきました。
2014.12 くすのき瓦版掲載 「子どもの元気はたからもの」より
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