体操競技などで観られる「空中回転運動」は、およそ10歳までに回転感覚を身につけることが重要と言われています。そこまで高度なものでなくとも幼年齢児に回る感覚を多く体験させてあげることは、小学生になってからの技能習得にも大きく影響します。
一昔前は「回旋塔」に代表される回転遊具がどこの公園にもあったものですが、事故の危険性が高いため絶滅状態ですね。ですので親子でする回転運動をお勧めします。
「おイモゴロゴロ」手足身体を伸ばして転がる、いわゆる横転です。赤ちゃんの時に寝返りを体験しているので簡単に出来そうですが…最小限の力で回ろうとすると意外と難しい。身体の中心「腰」を回すことがポイントです。怖がる子には親子で抱き合って半回りずつしていって下さい。
「メリーゴーランド」子どもを後ろから抱えてぐるぐる回ります。慣れてきたら手と手をつないで回ることにも挑戦してみて下さい。ただし、周囲の障害物に気をつけて!
「くぐり回り」親子で手をつないで行う「鉄棒の足抜き回り」です。3歳未満の子は難しいかも。お母さんの体を歩いて、腹筋を使ってクルリです。
スポーツ選手は転んだときに「クルッ」と回ります。回転運動はとっさに危険を回避し、けがを予防するためにも大切な感覚です。幼児期にしっかり身につけてあげましょう。
2015.8 くすのき瓦版掲載 「子どもの元気はたからもの」より
Comments