
スポーツの上達において最も重要なことは「どうやって選手のやる気を引き出すか」です。
練習や試合中、指導者から「もっとやる気を出せ」「やる気はあるのか」といった言葉を聞くことがありますが、選手たちはなぜやる気がないのでしょう?やる気のなさは選手の問題なのでしょうか?
やる気=motivationとは、その人がやろうとする努力の方向(何のために)と強度(どのくらい)です。指導者はARCSに留意して個々の成長や状況に応じた目標や課題を提示することが大切です。ARCSとは①注意(Attention)②関連性(Relevance)③自身(Confidence)④満足感(Satisfaction)の4項目です。
①注意喚起=「面白そうだ」と好奇心を刺激し、変化を持たせる
②関連性=「自分でやりたい」身近で具体的、目標を理解して達成に向けて挑戦する
③自信=「できそうだ」具体的なゴールの提示と小さな成功の積み重ね、自分で判断して決める
④満足感=「やってよかった」努力の成果の確認と成功のよろこびの共有
選手にとって面白く、やってみたくなるような練習を考え、選手自身が考えたプレーでの成功体験を得られるように工夫し選手の満足感を共有することで飛躍的にやる気は上がります。
指導者の最大の仕事は「選手の心に火をつける」ことなのです。
2019.4 くすのき瓦版掲載 「子どもの元気はたからもの」より
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